猫背は、腰痛に悩まされる!
目次
私たちの腰は、柱となる背骨と、土台となる骨盤がしなやかに連動することによって機能しています。
要するに、腰椎(腰の骨)と骨盤が連帯しながら動いているからこそ、上半身の重みを支えながらも、スムーズな動作をとることが出来ているという訳です。
この連携プレーに欠かせない働きをしているのが、骨盤にある「仙腸関節」です。
仙腸関節は、腰椎から続く仙骨と、その左右にある「寛骨(腸骨・坐骨・恥骨の総称)」をつなぐ関節で、前後左右に数ミリほどの可動域があります。
この可動域が、カラダ全体のクッションの役割を果たして、重みや衝撃をうまく逃がしています。
しかし、猫背によって背骨のバランスが崩れると、腰椎と骨盤の連携がうまくいかなくなるため、負担のしわ寄せが腰部に掛かり、痛みやコリとなってしまいます。
また、背中のもっとも太い筋肉である脊柱起立筋の先端は、骨盤の仙骨にくっついているため、猫背の姿勢をしていると、仙骨が引っ張られてしまい、仙腸関節の可動域が狭くなります。
すると、上半身の重みや負担を逃がすことが出来なくなるため、腰椎に大きな負担がかかります。
腰椎椎間板ヘルニアの原因ともなっていきます。
猫背矯正は、将来の寝たきりを回避できる?!
猫背になると、カラダを支える柱(背骨)に歪みを起こしてしまうため、カラダに掛かる負担や衝撃が蓄積されてしまいます。
そして、首コリ・肩こり・背中のコリ・腰痛・膝痛などの運動器トレブルを引き起こす大きな原因と言えます。
慢性的なコリや痛みがあれば、行動範囲も狭くなり、出かけるのも億劫になると思います。
痛みがひどくなれば、起き上がることも面倒になるかもしれません。
カラダを動かす機会が少なくなれば、筋肉や靭帯、関節などの運動器は、当然、衰えていきます。
人体の機能は、使っていないと大きく低下していきます。
筋肉は衰え、関節可動域は狭くなり、骨や軟骨のももろくなっていきます。
年々、こういう機能低下が進めば、「寝たきり」や「要介護」へと近づいていっていると言えるのではないでしょうか・・。
猫背を放っておいたら、運動器トラブルと運動器機能低下の悪循環に陥ってしまうことになるのです。
「たかが猫背」なんて思っているかもしれませんが、気がついた時には、カラダが思うように動かなくなっている可能性も・・
猫背矯正をして、カラダのバランスを正しく整えれば、いつまでもスムーズに動くカラダを手に入れることになると言えます。
猫背は、背骨の歪みです!
私たちの背骨は、カラダに掛かる衝撃や負担をバランスよく分散して、無理なくカラダを支えるためにS字カーブを描いています。
背骨は、首の骨となる「頸椎」・背中の骨となる「胸椎」・腰の骨となる「腰椎」の3つに分けられます。
一般的に猫背と言われるのは、胸椎の生理的湾曲(元々のカーブ)が大きくなった状態で、背中が丸まった「円背」と呼ばれる背骨の歪みです。
カラダを支える柱に歪みが生じれば、カラダに余計な負担が掛かり、様々な不調を引き起こすことになります。
様々な不調を改善するには、猫背矯正でカラダ全体のバランスを整えることが重要となります。
猫背にも種類がある?!
背骨の歪みと言える「猫背」ですが、いくつかのタイプに分けることが出来ます。
★首の猫背
頭が前に突き出ている猫背で、背中は比較的まっすぐなのですが、首が斜め上方に曲がっています。
頸椎の湾曲が真っ直ぐになった「ストレートネック」を発症していると言えます。
頸椎の湾曲は、頭を背骨の真上に保ち、頸椎に掛かる負担を軽減する役割がありますが、湾曲がなくなれば、頸椎・首や肩の筋肉に大きな負担がかかるため、首や肩のコリや痛みを発症しやすく、腕や手の痛みやしびれを起こす場合もあります。
★背中の猫背(典型的な猫背)
バストトップの高さくらいの背中の真ん中に、丸まりの頂点がある猫背で、左右の肩甲骨の間が広がった状態となるため、背中から両脇にかけての横のラインも丸くなっていきます。
上半身の重みが前寄りにかかるため、バランスを維持するために、下腹部が前に出てきたり膝が曲がってきたりします。
首・肩のコリや痛み、背中のコリやハリを起こします。肋間神経痛や腰痛を発症することも少なくありません。
★腰の猫背
腰全体が丸くカーブしてくる猫背で、腰椎に大きな負担がかかってきます。
座っている時の姿勢が悪いと、腰の猫背になりやすいと言えます。腰痛に悩まされます。
★隠れ猫背
背中は丸まっていますが、腰を大きく反っているために、見た目には姿勢がよく見えます。
背中の猫背をかばうために、腰を反ってお腹を前につき出したり、膝を少し曲げることでバランスを取っていて、上体の重心を後ろ寄りにかけているのが特徴です。
首・肩・背中の・腰のコリや痛みを起こすことになります。
パソコンやスマホの普及により、首の猫背(ストレートネック)から全体の猫背を起こす方が増えています。
猫背矯正は、カラダのバランスを取り戻すことになり、様々な不調を改善していくことになります。
猫背は、老化を早める!?
「背筋が伸びた姿勢がいい人」と「背中が丸まった猫背の人」・・
シルエットだけで年齢を当てるとしたら、どっちの方が若いと判断するでしょうか??
姿勢のいい人のほうが、若い印象を持たれることになると思います。
そして、姿勢の悪さは、見た目だけではなく、カラダの老化も早めていくことになります。
人間が2足歩行をするためには、重たい頭や上半身をしっかりと支える柱が必要となります。
その柱の役割を果たしているのが、背骨です。
私たちのカラダは、背骨という柱によって、バランスを保つことが出来ています。
そして、背骨がS字カーブを描くことで、カラダに掛かる負担や衝撃を上手く分散することが出来ています。
猫背は、このS字カーブが崩れた状態です。
S字カーブが崩れれば、重たい頭や上体の重みをうまく分散させることが出来なくなるため、特定の筋肉や関節に余計な負担がかかってしまうことになります。
加齢とともに、骨や関節・筋肉や靭帯なども衰えていきますが、柱に歪みがあれば、負担が大きくなるための、それぞれの老化を早めてしまいます。
となれば、椎間板ヘルニア・脊椎狭窄症・四十肩・関節炎などの様々な疾患を起こしていくことになります。
また、カラダのバランスが崩れれば、血液循環・代謝機能・内臓機能・排出機能など、様々な身体機能の働きも悪くなります。
猫背矯正は、カラダの活性化に繋がり、健康的で若々しいカラダを取り戻すことになります。
猫背矯正で、膝のトラブルも解消できる!?
膝の痛みに悩んでいる方の、7~8割は、腰痛も併発しています。
そして、腰痛のほとんどは姿勢の悪さに端を発しています。姿勢の問題で、最も良くないのが「猫背」です。
猫背は、膝のトラブルにも大きな影響を及ぼしているという訳です。
そもそも、全身の関節は繋がって動いているため、上半身の関節の荷重バランスが悪くなれば、下半身の荷重バランスも悪くなります。
重い頭が前方向に傾けば、背骨全体も前方向に曲がっていきます。
前がかりになろうとする上半身を支えるために、下半身はカラダの重心を後ろに預けてバランスを取ろうとします。
そのため、猫背が習慣になっていると、次第に膝が曲がってくるのです。
簡単にいえば、頭が前に落ちそうな状態になっているのを、膝を曲げることで、どうにか支えているということです。
膝を曲げてカラダの重みを支えていれば、当然、膝関節には大きな負担が掛かり、膝関節が傷みやすくなるという訳です。
猫背矯正で、カラダのバランスを整えれば、膝関節にかかる負担も軽減できるのです。
コロナ自粛応援キャンペーン♪